長女が幼稚児だった頃、友達との手紙の交換がブームだった時がありました。人見知りだった長女にとって、これはお友達とコミュニケーションをとる為の良い手段だと考え、書きたいだけ書かせることにしていました。もちろんまだ小さいので字はあまり書けませんが、字を真似してクネクネしたもの書いてみたりウサギやハートなどの絵をかいてみたり、時にはシールを使ってデコレーションしてみたりと子どもながらに色々考えながら毎日一生懸命書いているようでした。ある日、長女はいつものように手紙を書き、今度はいつも遊んでくれる先生にその手紙を渡しました。私は友達だけでなく、先生ともコミュニケーションをとろうと頑張った娘に成長を感じとても嬉しく思いました。すると翌日、手紙を渡した先生からなんと返信をもらってきたのです。その手紙はA4の紙に大きく可愛らしいキャラクターの絵が描いており、「お手紙ありがとう!明日もたくさん遊ぼうね」と大きなひらがなで書かれてありました。多忙なはずの先生。わざわざ返事を書いてくれるなんて正直思ってもみなかったので、私は驚いたのと同時にとても感心しました。娘もこのような手書きの可愛らしい手紙をもらい、何度も読み返しては大喜びしていました。そして、娘はこれを機にいろいろな先生に手紙を書いて渡しました。すると、渡した先生皆から返信が届いたのです。どれも手書きで、先生方それぞれの個性が出た手紙を見て私は本当に感動しました。うちの娘だけでなく、他のお子さんからの手紙にもきっちりと返信をしているようでした。きっと家に持ち帰って一生懸命書いてくれていたのだと思います。忙しい中仕事を増やしてしまい少し申し訳ない気もしましたが、子どもたちに対する先生方の熱心な思いに長女と私は本当にうれしい気持ちになりました。