11月の空は少し透き通って見えます。
朝の冷たい風の中でも、園庭では子どもたちの笑い声が響いています。
落ち葉を拾っては見せ合い、「これはハート」「これはおさかな」と形を楽しむ姿。
その小さな手の動きに、季節の移ろいとともに育つ感性の豊かさを感じます。
先生たちは、そんな日常を大切に見守っています。
子どもたちが自分の言葉で季節を語り始めたとき、
「感じる力が育っている」と気づくのです。
小さな気づきや会話を通して、子どもと保育士は少しずつ心を通わせていきます。
大和高田の認定こども園保育士採用では、保育士一人ひとりが自分のペースで成長しながら、
“人を支える仕事”の喜びを感じられる環境を大切にしています。
この時期は行事の準備も多く、先生たちは忙しい毎日を過ごしています。
けれども、子どもたちと一緒に作り上げる時間の中には、
いつも温かい達成感があります。
「うまくできたね」「がんばったね」と言葉を交わすたび、
子どもたちの笑顔が先生たちのエネルギーになります。
お昼の時間になると、部屋いっぱいに給食の香りが広がります。
スープの湯気が立ち上るのを見て「ふゆのにおいがする」とつぶやく子。
その言葉に、先生も思わず笑顔になります。
子どもたちの感性はいつも新鮮で、
その一言が職員にとって何よりのごほうびになるのです。
奈良の冬はゆっくりと訪れます。
空気が澄み、夕方の光が柔らかくなるこの季節。
外遊びのあとの冷えた頬を両手で包み込みながら、
「よくがんばったね」と声をかける瞬間に、
この仕事の尊さがぎゅっと詰まっています。
保育士として働くことは、
子どもたちの成長を支えながら、自分自身も学び続けること。
仲間と協力し、時に笑い、時に励まし合う。
そんな日々の積み重ねが、やがて園全体のあたたかさを形づくっていきます。
忙しさの中でも、心の中に小さな余白を持つこと。
その余白が、子どもたちの小さな変化に気づかせてくれるのです。
季節の光や風のように、静かでやさしい保育を――。
それが、この園の変わらない想いです。